猫のマーキングとやめさせ方。これでダメなら諦める?

猫のマーキングとやめさせ方。これでダメなら諦める?
健康・美容・ダイエット

去勢済みなのに、我が家の猫がある日突然…。または、元野良猫をおうちへ迎え入れた途端…。
壁や家具へ向かって元気よくプシュー!!っとおしっこ(スプレー)をされて顔面蒼白になったご経験はありませんか。また、ある日突然ソファやベッド・お布団でおしっこや粗相をされて、「もしかしてウチの子は私のことが嫌いなのかもしれない…」と、猫との絆を疑い、怒りや悲しみに打ちひしがられたことはありませんか。
誤解しないでください、猫は決してあなたが嫌いなのではありません!あなたへの嫌がらせでやっているわけではありません!
猫がなぜトイレ以外の場所でスプレーやマーキングをしてしまうのか。その原因とやめさせ方や対処法についてご紹介いたします。

猫がマーキングをする原因① まずは病気や老齢を疑って

猫のマーキングとやめさせ方。これでダメなら諦める?

猫がマーキングをする理由は本当にさまざまありますが、実は病気や老齢でもトイレ以外でうんちやおしっこをしてしまうことがあります。
尿結石・腎不全などの泌尿器疾患では、排尿がしにくかったり痛かったりするので、お布団やソファや柔らかい布地など、少しでも排泄しやすい場所でしようとします。
また、腎不全や病気による体力の衰え・老齢などにより、トイレの外枠を乗り越えることさえつらい場合があります。
我が家の腎不全で亡くなった猫も、症状が進んだ頃からトイレの外枠を越えられず、片足だけちょこんとトイレの枠に手をかけて、申し訳なさそうにトイレ近くの床でおしっこをしていました。(※この体勢になったらすぐさま落下予想地点にトイレシーツを滑り込ませていたので「ここでしても大丈夫だよ」と優しく声をかけていました)

自分だって、病気や老齢でつらくてうまくトイレができないだけなのに、家族に叱られたら悲しいですよね。
だからまず、トイレ以外で排泄をしたら動物病院へ連れて行ってあげてください。
マーキングへの対処はそれからで遅くないと思います。

猫がマーキングをする原因② 猫はニオイで会話する

猫のマーキングとやめさせ方。これでダメなら諦める?

健康な猫の場合、「伝えたいことがある」と思った方が良いでしょう。
猫はニオイでも会話をしますので、飼い主である人間や同居家族・同居動物に対して伝えたいことがあるようです。

  • 私は今、発情期が来ていますよ!!
  • (他に人間や動物がいますが)この家は私のモノ(縄張り)ですからね!!
  • (新しい環境で)落ち着かないのでニオイつけておきます!
  • トイレが汚いので、ご報告いたします!
  • トイレが気に入らないので、ご報告いたします!
  • 我がしもべ(飼い主)が構ってくれなくて悲しいです
  • 我がしもべ(飼い主)が私を愛してくれていないように感じています
  • 我がしもべ(飼い主)に私の存在を気づいてほしいのです

猫はニャーという鳴き声だけではなく、しっぽ・ヒゲ・目・ボディランゲージ、そしてニオイでたくさんのことを語りかけてくれています。
猫は飼い主へ嫌がらせをしたいのではなく、愛情を感じながら安心して一緒に暮らしていきたいだけなのです。
お布団でするのは「柔らかくて吸水性がいいので気持ちいい」という理由もあるようですが、やっぱり飼い主に自分の伝えたい事や存在を知らせたい・わかってほしいという思いが強いようです。
まずは自分と猫の普段の行動や猫とのかかわり方がどうだったか、環境の変化がなかったか、トイレの状態などを注意深く観察して、おうちの猫が何と言いたいのか耳を傾けてあげてください。

猫のマーキングをやめさせるには? 武力行使ではなく対話による解決を!

猫のマーキングとやめさせ方。これでダメなら諦める?

猫が病気や老齢で仕方がないときはもちろん、「猫が伝えたいことがある」とコミュニケーションを申し出ているのに、怒鳴ったり叱ったりしたらどうなるでしょうか。
猫は恐らく、「伝わるまでくじけずに続ける」か「排泄自体を怒られたと思って排泄を我慢する」という選択肢を取ってしまうでしょう。
前者の場合はもちろんマーキングは治りません。後者の場合は病気になったり病気を悪化させてしまうので、いずれにせよ頭ごなしに叱るのは絶対にやめましょう。

発情期

対処法としては、生殖器の疾患を防ぐ効果もあるのでとにかく去勢手術をしましょう。
生まれてから一度もマーキング(スプレー行為)をしたことがないまま、つまり性成熟をする前に去勢をしてしまえば、マーキングはほぼ防げます。
元野良猫などの場合は去勢しても治らない子や数年後思い出したかのようにする子は2~3割いると言われていますが、去勢で発情期がなくなることによりかなりの確率で防げると思います。
これは特異な例かもしれませんが、我が家の雄猫(去勢済み)が突然トイレでスプレー様式のおしっこをして、トイレ付近の部屋の壁をびしゃびしゃにしました。
次に彼がトイレに入って気持ちよくスプレーをしている時に、「ごめん、腰を落としておしっこしてくれる?」とそっと腰を押して座位おしっこにしてもらったところ、理解したのかそれ以来しなくなりました。

縄張りの主張

一度マーキングしてにおいが残っている場所には、何度もしてしまうというのが猫の性質です。
そのため対処法としては、洗剤・消臭剤などでマーキングした場所のニオイを完全に除去してから、柑橘系などの猫が嫌う臭いをつけるのが良いでしょう。
また、猫が縄張りを主張しなくても良いように、他の猫や他の動物・人間との生活環境が過密になり過ぎないように注意しましょう。

トイレ問題

猫のマーキングとやめさせ方。これでダメなら諦める?

トイレの場所を変えたり砂を変えたりしませんでしたか?その場合は元に戻してみましょう。
もしくは、逆に場所や砂を変えてみるのも良いかもしれません。
また、人間目線で綺麗に見えても、猫目線では汚い(臭い)ということもあります。
すべての砂を捨てて、トイレを熱湯で洗い、新しい砂を入れてみるか、新品のトイレをプレゼントしてみるのももしかしたら効果があるかもしれません。
一般的に、猫は静かで目につかない場所にあるトイレと目の細かい重さのある砂が好きだと言いますが、個体の個性が強いのも猫という生物です。
おうちの猫が好むトイレ・場所・砂に出会えるまで試行錯誤してあげてください。
ちなみに我が家の白三毛は大自然への渇望が強いのか、ベランダを開けるとダッシュで烏骨鶏たちがいる土の上へ行き、衆人(鶏)環視の中うんちをしたがります。

飼い主問題・ストレス

あなたの猫は、同居猫にいじめられていたり、飼い主が自分を気にかけてくれていないと感じたり、寂しかったり悲しかったりするのではないでしょうか。
猫というのはおかしな生物で、撫でてほしくても自分からは寄ってこず、人間の方から歩み寄って構ってくれないと満足しない子も少なくないようです。
人間側は構っているつもりでも、猫が不満だったり不安を抱えているのでは意味がありません。
夫は愛してると思っていても妻は言葉にして出してくれないとストレスになる…なんて、まるですれ違い夫婦みたいですよね。
人間の方から能動的に遊びに誘ったり、コミュニケーションをとってあげて下さい。
ストレスを軽減させる方法としては、フェリウェイなどの人工フェロモン剤を使用するなども一定の効果があるので、一度試してみても良いかもしれません。

マーキングをやめてくれない…そんな場合の対処法は?

正直なところ、一度始まったマーキングをやめさせるのはなかなか根気と精神力が必要です。
「諦めてしまう」しかないという場合も多々ありますので、その場合の対処法をご紹介します。

おねしょシーツは必須

子供用のおねしょシーツは強い強い味方です。
ハーフシングルサイズからクイーンサイズまでバリエーション豊かなので、ソファ・ベッドなど場所に合わせて大きさを使い分けると便利です。
猫は爪で穴をあけやすいので、なるべく厚手のタイプのものを複数用意してお洗濯ローテーションを回せるようにしましょう。

布団は捨てる⇒毛布で暮らす

布団は洗えません。毛布なら家で洗えます。ハイターと重曹と洗剤で2回すすぎすればニオイは取れます。
毛布を重ねれば冬場だって大丈夫です。冬の我が家の布陣は上から
おねしょシーツ⇒毛布×5⇒タオルケット⇒(人間)⇒毛布⇒おねしょシーツ⇒マットレス
という、マットレスだけは死守する構成になっています。

犬用「足上げおしっこシートトレー」を使ってみる

トイレでどうしてもマーキング(スプレー)をしてしまう子には、犬用のペットシーツトレーを使うと良いでしょう。
犬は脚を上げておしっこをする子が多いため、壁に向けておしっこをしてもカバーできるような形状のトイレがあります。

まとめ

マーキングは猫の「伝えたい思い」であることがほとんどです。
ストレスを抱えていたり、不満や不安を伝えたかったり、飼い主さんに何かしらのメッセージを(強いニオイと共に)強く訴えているのです。
これを解消せずにマーキングを解消することはほぼ不可能なので、まずは猫とじっくり対話をすることがマーキングを辞めて頂く一番の近道です。
また、病気や老齢でトイレでできない・したくない場合もあるので、マーキングをやめさせることを考える前に動物病院へ連れて行ってあげてください。

絹糸

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7歳の時から20年三毛猫に育てて頂きました。その後、腎不全・肝不全・膵臓不全・末期糖尿病・白血病の5重苦の捨て猫と一緒に闘病をした経験をもとに、現在5匹の保...

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