猫の涙の理由とは?考えられる原因や病気と対処法を知ろう!

猫の涙の理由とは?考えられる原因や病気と対処法を知ろう!
健康・美容・ダイエット

猫の大きな瞳は猫の魅力のひとつですよね。
でもその大きな瞳は病気やトラブルの多いデリケートな部位でもあります。
猫が目に涙をためていたり、血のような赤茶色の目ヤニを流していたり、片目だけうるうるしていたり…。
そんな時は、さまざまな原因や病気の可能性が考えられます。
今回は猫が涙を流す原因と、そこに隠れている病気やその対処法についてご紹介いたします。

猫の瞳は健康のバロメーター 腫れると詰まって溢れ出す!

猫の涙の理由とは?考えられる原因や病気と対処法を知ろう!

我が家の三毛猫は怖い思いをすると涙目になりますが、通常猫は感情の起伏では涙を流さず、涙は目の保護のために分泌されていると言われています。
人間同様、猫の眼球の表面に分泌された涙は、役目を終えると「涙小管」「鼻涙管」という排水口のようなところへ流れ込みます。
それが連続して起こることで目の表面のごみや病原体を洗い流し、目を潤し保護しています。
しかし、何らかの原因で目・鼻・気管などに炎症や腫れが発生すると、この排水口が狭くなったり詰まったりしてしまいます。
本来排水口に流れるべき涙が溢れてしまった状態が、涙を流していたり涙目になっている状態なのです。
また、猫の瞳はウイルス感染の際に真っ先に症状が出やすく、呼吸器系と並んで炎症が出やすい部位です。
そのため、猫の瞳や涙は健康のバロメーターとも言えるのです。

猫の涙の原因は? 止まらない涙や血のように赤い涙は要注意!

猫の涙の理由とは?考えられる原因や病気と対処法を知ろう!

普段涙を流さない猫が涙目になったり涙を流す原因はいくつかあります。
特に、血のような赤い涙は角膜炎や気管支炎など、失明や呼吸困難などの重篤な病気の可能性が強いので、すぐに動物病院へ連れて行ってあげてください。

ウイルスや細菌に感染…結膜炎・角膜炎・流涙症などの可能性

ウイルスや細菌に感染すると、目・鼻・気管に炎症を起こし、排水口が詰まって涙がひどくなります。
野良猫や子猫を保護したことがある方ならご存知かと思いますが、猫風邪などのウイルス感染はまず目に症状が出ますよね。
目の周りが涙と目ヤニでぐじゅぐじゅになってしまい、最悪の場合眼球と瞼の癒着や失明の可能性もあります。
流涙症は常に涙が出て目の周りが褐色に変色したりしますが、これも排水口が詰まることで起こる病気です。

ストレス・免疫力の低下…上記の感染を誘発する可能性

これもウイルスや細菌の感染なのですが、お外へ行かない猫が突然涙目になったり目ヤニが多くなったりすることがあります。
いったいどこから病原体を拾ってきたのだろう?と疑問に思いますが、猫も人間同様、季節・環境の変化やストレスで免疫力が低下します。
寒暖の差が激しかったり、寒い廊下で長時間遊んでいたり、何かしらのストレスを受けたあとに免疫力が急激に落ち、お部屋やハウスダストの中に浮遊する病原体にいとも簡単にやられてしまい、ガクンと体調を崩してしまうことがあります。

怪我・先天性疾患・慢性疾患…眼瞼炎・流涙症などの可能性

直近のウイルス感染などではなく、外傷性の原因や、先天性のもの、もしくは昔感染した病気のせいで起こる病気もあります。
眼瞼炎はまぶたが外側ではなく眼球のある内側にめくれてしまう病気で、痛いので目を閉じたまま涙を流していることが多いようです。
流涙症は先述の通り、常に涙が出てしまう病気です。
我が家の白三毛も流涙症で、猫ボランティアさんが保健所から救出した時点で既にウイルス感染で目を患ったらしく、失明していました。
角膜除去手術をしてある程度見えるようになっているらしいのですが、ひどい気管支炎もあるのでとにかく涙が止まりません。体調によっては血のような赤い涙を流します。

このように、猫の涙の原因はさまざまにありますが、ほとんどの場合何かしらの病気です。
軽く見ているといつの間にか体調が悪化してしまった…なんてこともあり得ますので、必ず動物病院へ相談してみましょう。

対処法も予防法も、「キレイにする」「免疫力を保つ」の2つ

涙を流し始めてしまったら、ウイルス感染や病気の可能性が非常に高いと言えますので、まずは動物病院へ相談しましょう。
そのほかにできる対処法と予防法はほぼ同じです。
「キレイにする」「免疫力を保つ」の2つがとても重要です。

キレイにする

部屋をキレイにする

完全室内飼いの猫でも、お部屋の中にいるウイルスや細菌に感染する可能性があります。
また、人間同様アレルギーを発症してしまう子もいますので、お部屋は清潔に保つようにしてあげましょう。

猫をキレイにする

涙が多くなった猫は、こまめに涙や目ヤニを柔らかいティッシュなどで優しくぬぐってあげましょう。
涙で被毛が濡れると猫にとってストレスですし、涙や目ヤニをそのままにしておくと、そこで細菌などが繁殖して再度感染が拡大してしまう可能性があるからです。
同様に病気の予防の意味でも、普段からこまめに目ヤニをぬぐってあげるようにしましょう。

免疫力を保つ

ストレスを与えない

猫に限らず小動物は、ストレスで一気に体調を崩します。
昔飼っていた猫は高齢になっても健康そのものでしたが、とあるストレスを受けた直後から体調を崩してしまい、本当に申し訳ないことをしてしまったと今でも後悔しています。
おうちの猫が何にストレスを感じるか、普段からよく観察をしてあげて、もしもストレスを感じているようならそれを取り除くように努めてあげてほしいと思います。

ワクチンを定期接種する

たとえ飼い主さんが気を付けていても、満員電車の中で服が触れ合った方が野良猫やウイルスキャリアの動物の飼い主さんかもしれません。
完全室内飼いの猫であっても、ウイルスや細菌に感染する可能性はゼロではありませんので、定期的にワクチン接種は行うようにしましょう。

まとめ

猫の涙の理由とは?考えられる原因や病気と対処法を知ろう!

本来、猫の涙は猫の美しい目を保護するものですが、それが流れ出ていたり目ヤニになっていたら、病気の可能性が高いと思った方が良いでしょう。
角膜炎などの場合は最悪失明してしまうこともありますので、たかが涙・たかが目ヤニと思わずに動物病院へ相談してあげてください。
また、普段からこまめに目ヤニをぬぐってあげることも病気の防止に効果的ですので、毎日の挨拶がてら猫のお顔を見て目ヤニをぬぐって、今日の日の健康を確かめてあげてくださいね。

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7歳の時から20年三毛猫に育てて頂きました。その後、腎不全・肝不全・膵臓不全・末期糖尿病・白血病の5重苦の捨て猫と一緒に闘病をした経験をもとに、現在5匹の保...

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