愛猫家が「ねこじゃすり」開発者に聞いた効果と使い方をレポート!おすすめの理由と嫌がるときの対処法とは

健康・美容・ダイエット

猫ちゃんがうっとりすると愛猫家の中で評判の、見た目もかわいい不思議なグッズ「ねこじゃすり」をご存知でしょうか。人気のグッズはSNSでも話題でインスタグラムの「#ねこじゃすり」ハッシュタグをのぞいてみると、とっても気持ち良さそうな猫ちゃんの画像で溢れています。
シンプルでおしゃれなフォルムをしたこちらの商品ですが、実は全てに猫ちゃんをとりこにさせてしまう秘密がたくさん!

今回はそんな「ねこじゃすり」の魅力や誕生エピソードや使い方と効果について、製造メーカーの株式会社ワタオカへ直撃取材をもとにおすすめの理由をレポートします。

老舗のやすりメーカーが生んだ「ねこじゃすり」とは?

SNSからたちまち人気を呼び、注文が殺到しているというねこじゃすりは、やすりを製造している株式会社ワタオカのオリジナル商品です。株式会社ワタオカは広島県で1890年の創業以来、数々のやすりを製造している、まさに「老舗」のやすりメーカー。

工具に使用できるやすりや、爪やすりなどのヘルスケア商品など多種多様のやすりを作りながら、開発された猫ちゃんと飼い主に愛される商品ねこじゃすり。一体どのようにして商品が生まれたのか、そこには開発者の方々の猫ちゃんたちへの愛に溢れた誕生エピソードがありました。

ー猫ちゃん向けのやすり「ねこじゃすり」の誕生エピソードを教えてください

猫ちゃんが思わず夢中になるねこじゃすりですが、最初から猫向けに商品を作り始めたわけではありませんでした。最初に開発が進んでいたのはペット向けではなく、野菜をすりおろすためのやすりです。

樹脂を使用した、すりおろしのためのやすりを開発したいという思いがきっかけで進んでいった野菜向けの開発でしたが、開発は難航。3〜4年の月日をかけて様々な角度から商品化を試みてはみても、なかなかこれだという商品には仕上がりません。

そんな時、ふと飼い猫の「グーガ」に試作品の樹脂のやすりで撫でてみると、まんざらでもない様子に加え、換毛期ということもありごっそりと毛が抜けていたという出来事が。原因を探ってみたところ、やすりの表面がブラシのようになりグルーミング効果があるということに気づき、「ペット用に開発を進めてみよう」とねこじゃすりの開発が進んでいきました。

最初はまだ猫ちゃん向けではなく、ワンちゃんへの製品としても考えられていたねこじゃすりですが、実際に使ってみたところ猫ちゃんへの反応が特によく、猫専用の商品の開発へと動いていくことになりました。

-現在の「ねこじゃすり」が完成するまでに、どのような困難がありましたか?

猫ちゃん向けの商品として開発を進めてからも、今のねこじゃすりになるまで2年という長い年月がかかっています。やすり面の深さや荒さへのこだわり、フォルムなど、猫ちゃんと飼い主が満足して使用できるねこじゃすりを開発するために、社員一丸となって試行錯誤を繰り返す日々を過ごしました。

-ねこじゃすりを開発する時の猫ちゃんとのエピソードがあれば教えてください

ねこじゃすりが誕生するまでには、試作品が完成するたび愛猫であるグーガに何度も試し、実際の反応を見ながら開発を進めていきました。使っているうちにねこじゃすりへの魅力を知っていったグーガは、ねこじゃすりを見せるだけでそばに寄ってきてくれるようになったほどです。

愛猫グーガももちろん、ねこじゃすりに関わった全ての開発者の方々の思いが、現在のねこじゃすりへと姿を変え、日々たくさんの猫ちゃんを魅了する人気商品へ仕上がっていきました。

ねこじゃすりの特徴や素材・形状のこだわり

1.やすり面の形は猫の○○にそっくり?!

-ねこじゃすりの素材や形状のこだわりについて教えてください

素材や形状にもこだわりが詰まったねこじゃすりは特にやすり面に、猫ちゃんたちが魅了される秘密が隠されています。

ギザギザとしたこの形は、触ってみるとざらざらとします。愛猫家であればこの手触りはどこかで触れた覚えがあるはずの感触。実はこちらは、猫ちゃんの舌の形状に近づけた形になっているんです。

ねこじゃすりで体をなでると、猫ちゃんが自分で毛繕いしている感触と似ているために、リラックスした状態になることができます。毛繕いは体を清潔にするという意味もありますが、心を落ち着かせるという大事な要素も含まれています。

そのため、舌に似た形で撫でられると同じ状態になり安心することができるのではないかと考えられています。中には、自分が毛繕いをしていると勘違いして舌を動かす「エア毛繕い」をしてしまう子もいますよ。

やすりの形状にこだわり猫ちゃんの舌の形に近づけるように、開発でも一番こだわったところで、あの「ざりざり」とした感触を表現するのにはとても時間をかけられたこだわりポイントです。その努力の甲斐あって、撫でられてリラックスする猫ちゃんは続出!

グルーミングは猫ちゃんたちの中では母猫や仲間とのコミュニケーションにもなるので、この肌触りこそ猫ちゃんがねこじゃすりを受け入れ夢中になる秘密のひとつです。

2.ころんとしたフォルムは愛情たっぷりのこだわりが

-ねこじゃすりの独特の形にはどういった意味や効果があるのでしょうか

ねこじゃすりはシンプルで可愛らしい、ころんとしたフォルムが特徴的。左右で大きさが違うのは、なでやすさを重視した大切な理由がありました。細い部分ではあごや耳の裏など細かな部分をなでる時に使い、大きい部分では背中やお腹など広い範囲をなでる時になでやすい形になっています。

また、持ち手がないのは飼い主と猫ちゃんとの距離を縮めるため。持ち手がある従来のブラシだと、グルーミングの時に飼い主の手が猫ちゃんに触れることが難しいため、ねこじゃすりはこのようなグルーミングする部分自体を握れるタイプを採用しました。

猫ちゃんが信頼している飼い主に触れた状態で撫でることができるため、より密なコミュニケーションが図れます。また、ふわふわした愛猫ちゃんの毛に触れられることで飼い主も癒される、互いに素敵な時間を過ごせます。

3.グッドデザイン受賞!シンプルでおしゃれなデザイン

2018年グッドデザインアワードでグッドデザイン賞を受賞したねこじゃすりのデザインは、リビングに置いてあっても違和感のないとてもおしゃれな形をしています。

カラー展開はライトグレーとグレイッシュピンクという落ち着いた2色のバリエーションで、どちらのカラーも人気。

購入すると可愛いグレーの箱に入って届きます。しっかりした箱なので、プレゼントにもおすすめです。端っこにさりげなくある招き猫とワタオカマークも可愛いですね。さらに嬉しいサービスでねこじゃすりに名入れをすることもできるので、愛猫ちゃんの名前を入れてみてはいかがでしょうか。

ねこじゃすりでの効果・嫌がる時の対処法は?

ねこじゃすりを使用して期待できる効果はどういったものがあるでしょうか。また、猫ちゃんによっては嫌がってしまう場合の使用方法や、コツなどはあるのかも聞いてみました。

-ねこじゃすりを使うことで期待できる効果を教えてください

グルーミングブラシのように使用するため換毛期にはグルーミング効果はあるものの、ねこじゃすりは毛を取ることをメインにした商品ではありません。ねこじゃすりの目的や効果はやはり、なんといっても飼い主と猫ちゃんとのコミュニケーションを深めるということ。

飼い主の手が触れる状態で、リラックスできる自分の舌の形状をしたねこじゃすりで撫でることが、互いの心を癒す効果を期待できます。また、触られるのが苦手の臆病な猫ちゃんにも、少しずつ慣らしていくことでコミュニケーションを取るきっかけづくりになることも。

実際に開発の際に試していた愛猫のグーガは、もともと抱っこができないほど警戒心の強い猫だったので、ねこじゃすりを使いコミュニケーションを図ることで少しずつ触れ合いが増えていきました。抱っこができなかったグーガは、ねこじゃすりを大好きになっていくことで人との距離を縮めていきました。

このように、猫ちゃんと飼い主との信頼関係を築くこともできるねこじゃすり。気持ち良さそうに撫でられる猫ちゃんを見ていると、こちらまで幸せになれそうですね。

性格や個性もあるため全ての猫ちゃんが、ねこじゃすりをすぐに気に入ってくれるとは限りません。そこで、嫌がったり怯えたりしてしまう場合はどうすればいいか伺ってみました。

-ねこじゃすりを嫌がる猫ちゃんの場合の対処法を教えてください

根気よく使ってみると良いですよ。あごのあたりから使うと気持ち良さそうにします。

ねこじゃすりは形状がおもちゃのような可愛い形をしているため、「新しいおもちゃかな?」と思ってしまい、なかなか撫でさせてくれない猫ちゃんも中にはいます。諦めておもちゃの仲間入りにしてしまわずに、とにかく根気よく使うことがポイントで、特にあごのあたりから使用してみると気に入ってくれる子が多いようです。

あご周辺を使用するときは細くなっている箇所を使い、普段手で撫でているように優しく使用してみると良いですよ。びっくりさせないように、すぐにごろごろとのどを鳴らして気持ちよくしてくれる姿がみられるかもしれません。

体験レポート!ねこじゃすりを使ってみた

筆者の自宅にいる猫ちゃん達に実際にねこじゃすりを使用してみました!今回体験してもらったのは2匹の姉妹で、10月に生まれたばかりの保護子猫「ジル」と「ベル」。家に来てすぐの時はなかなか心を開かない2匹でしたが、今では毎日元気いっぱいに走り回り、たくさんお昼寝をしている好奇心旺盛の元気な子猫たちです。

さっそく目の前で筆者がねこじゃすりを取り出すと、抱っこが大好きな甘えん坊のベルは「なんだろう、これ?」と言いたそうにクンクンと匂いを嗅ぎ、まずはじゃれて遊びモードに。前足でつついてみたり、かじってみたりと楽しそうに遊んでいます。

子猫は色々なものに興味津々のため、ねこじゃすりを見つけると遊び始める子も多いそうなので、まずは撫でるものだと思ってもらうことが大切。先ほどのお話でもあったように、あご周辺を最初に撫でてあげるのがいいとのことなので、そっと抱っこし、あごを狙って撫で撫でとしてみます。

たちまちうっとりとした表情になり、身を任せてくれました。あごや頭を撫でられるのを腕の中で気持ち良さそうにしている姿は堪りません!ごろごろと喉がなり、目も閉じて嬉しそうにしているように見えますね。

だんだんと体が伸び始めてきたかと思えば最後にはお腹を出して、ねこじゃすりをおねだり。気に入ってくれたようです!

もう1匹のジルは、やんちゃなおてんばさん。普段は抱っこよりも走り回って追いかけっこするのが大好きな子猫なのですが、ねこじゃすりにはどのような反応をするのか試してみました。普段は抱っこをしてもすっと行ってしまうジルですが、案外早くすっぽり腕におさまり、撫でられるのをじっと待っていました。普段おてんばなジルですが、大人しく座っている様子が見られました。

子猫なので反応が不安でしたが、2匹ともねこじゃすりを気に入ってくれた様子。どちらも、あごや耳の後ろあたりから撫でてみたのが一番ねこじゃすりに慣れるためには効果的だったように感じました。慣れてきたら徐々にお腹や背中などの広範囲に挑戦してみるのが良さそうです。

猫ちゃんへの愛で溢れたねこじゃすりの取材まとめ

株式会社ワタオカが開発を進めてから何年もかけて作り上げたねこじゃすりは、猫ちゃんと猫ちゃんを大切にする飼い主への愛情がたっぷり詰まった商品です。1つ1つ丁寧に製造されたやすりを販売しているワタオカから生まれたねこじゃすりだからこそ、他では出せない味わい深い商品になり、人気を博しているのではないでしょうか。

愛猫とのコミュニケーションから生まれた、猫ちゃんのためのグッズ。開発者の方々が猫ちゃんを好きだからこそ考えられた製品は、話題になるのも納得です!取材を通しねこじゃすりのデザインや、やすり、全てのものに開発者の「猫ちゃんと飼い主が喜ぶ商品を創り上げる」という思いがあることが伝わってきました。

猫ちゃんと飼い主との距離感を縮める手助けをしてくれるねこじゃすりを、是非一度試してみてはいかがでしょうか。愛猫ちゃんたちの、可愛いうっとりした表情を堪能してみてくださいね。

商品詳細

猫用やすり ねこじゃすり


3,780円(税込み)

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撫でてスリスリ、猫ちゃんとのコミュニケーションツール
メーカー名 株式会社ワタオカ
グレイッシュピンク・ライトグレー
サイズ 全長210×幅36×厚10mm
材質 AES
生産国 日本


安藤沙織

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昭和59年12月生まれ。2児の母。三重県の田舎で物心ついた頃から猫と過ごし、日々猫と共に成長し暮らす。結婚後は爬虫類や小動物などの飼育をしながら、野良猫だっ...

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