猫の抜け毛が原因!「毛球症(ヘアボール)」の症状と治療法

猫の抜け毛が原因!「毛球症(ヘアボール)」の症状と治療法
健康・美容・ダイエット

猫が発症する病気の一つ、毛球症とは一体どんな病気なのでしょうか?もし、愛猫が毛球症を発症してしまったら大変です!毛球症は抜け毛が原因であるなら、未然に防ぐことができるはず。

愛猫が毛球症にならないために、どんな病気か正しい知識を身に付けて、治療法や防止法を覚えておくことが大切です。
今回は、毛球症の症状や治療法、未然に防ぐ方法をご紹介します。

抜け毛が原因!毛球症の症状とは?

なぜ、抜け毛が原因で毛球症を発症するのでしょうか?

猫が毛づくろいをする理由は、抜け毛をキレイに落とすためです。しかし、毛づくろいによって、口の中に抜け毛が入ると飲み込んでしまう可能性があります。抜け毛は胃の中で消化されないため、毛づくろいのたびに毛球症になる可能性が高くなります。

猫は抜け毛を飲み込んでしまった時、吐き出そうとします。ですが、抜け毛を吐き出せず、便で出すこともできなくなると、いよいよ毛球症になってしまいます。
猫の毛球症の症状は4つあります。

  • 食欲不振
  • 吐くそぶり
  • 便秘
  • おなかを触られるのを嫌がる

猫は胃の中に抜け毛の塊があると、空腹を感じなくなり、食欲不振になってしまいます。
いつもご飯を食べていたのに、急に食欲がなくなったときは、胃の中に抜け毛が溜まっているかもしれません。
ご飯をあげてもなかなか食べない状態が続いたときは、毛球症の可能性があるので注意しましょう!

猫が吐くそぶりをしているときは、「そぶり」ではなく、毛玉を吐き出すことができない状態です。
健康な猫であれば胃の中の毛玉を吐き出せますが、毛球症にかかっている猫は、自力で吐き出すことができません。吐くそぶりをしているのに毛玉を吐き出せない場合は、一度病院で検査してもらった方が良いでしょう。

猫が便秘になっている場合は、抜け毛が胃の中で消化されず、うんちを出すところで詰まっている状態です。
健康な猫でも肉を食べすぎたら便秘になりますが、胃の中の毛玉が消化されていないかもしれません。
トイレ掃除をする時にうんちがない場合は、毛球症になっている可能性が高いので、注意しましょう。

健康な猫だと、お腹を触られて嫌がることはありません。しかし、猫は胃の中に抜け毛の塊があるとき、お腹を触られるのを嫌がります。愛猫がお腹を触られるのを嫌がるなら、毛球症になっている可能性が高いため、一度病院で検査してもらいましょう。

4つの症状が愛猫に見られる場合は、早急に病院で検査をしてもらい、獣医の指示に従いましょう。

毛球症の治療法

病院で検査してもらい、毛球症と診断された場合の治療法は2つあります。

  • 毛球除去剤
  • 外科手術

毛球症は、胃の中に毛玉が消化されずに残っている状態のため、その毛玉を便として出せるよう手助けしてくれるアイテムです。毛球除去剤は、猫の口元に塗る薬でなめることにより、胃の中の毛玉をうんちと一緒に排出させます。

毛球除去剤を使用しても猫に効果が見られない状態で、ますます症状が悪化している場合は、最終手段として外科手術となります。猫の胃や腸を切って、毛球症の原因となる毛玉を「開腹手術」をして、直接毛玉を取っていきます。

毛球症を防ぐには

愛猫が毛球症にならないために予防をしっかりしておきましょう。3つの予防方法を行うだけで、愛猫の毛球症を防ぎやすくなります。

  • ブラッシング
  • 猫草
  • 掃除

愛猫にブラッシングをしてあげることで、抜け毛を除去してあげましょう。ブラッシングをする時に力を入れすぎると、皮膚に負担をかけて炎症を引き起こしてしまうので、注意が必要です。

力を入れずにごっそりと抜け毛を取りたいなら、「ファーミネーター」を使いましょう。猫の不要な毛をごっそり取ってくれる商品なので、愛猫の事を考えるなら、ファーミネーターがおすすめです。

猫草は猫専用の草で、食べると胃の中を刺激して、飲み込んでしまった抜け毛を吐き出させます。
猫草は他にも、便秘予防やビタミン補給をしてくれる万能アイテムですので、ぜひ試してみてください。

掃除をするときには、普通に掃除機をかけて終わり!ではなく、水を入れたスプレーをお部屋全体に振りかけましょう。お部屋の湿度を上げ、空気上に舞っている抜け毛を床に落としてから掃除機をかけましょう。
隙間や隅はいらない歯ブラシや割りばしにティッシュやコットンを巻いてゴムで数か所止めた棒を使い抜け毛を絡み取りましょう。

この3つを定期的に行うことで、毛球症が発症しにくくなります。

Popel Arseniy/Shutterstock.com

きちんと処理して愛猫を守ろう!

抜け毛を放置すると愛猫がとても危険な状態になります。危険な状態になってからでは遅いので、愛猫が毛球症にならないよう、きちんと予防をしていきましょう。

正しく予防することで、毛球症を防げるようになるため、愛猫も飼い主さんも安心して過ごせるようにしてください。
冒頭画像:Chendongshan/Shutterstock.com



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福岡→東京→福岡と移り住み、サービス業をメインに転職を繰り返し、現在フリーライターとして活動中。昔から大の動物好きで、猫や犬を見かけると、ついつい触りたくな...

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