猫のアゴに猫ニキビができた! 原因と症状、治療法とは?
猫にもニキビはできます。そうなの?とお思いの方もいらっしゃると思いますが、人にできるニキビとは症状が違い、黒いぶつぶつのような症状が見られます。猫ニキビが見られる場所は決まっており、主にアゴ、目の上、おしり、口元などに多く見られます。自然治癒で行けるものから治療要するものまでありますので、猫ニキビについてご紹介させて頂きます。
猫ニキビとは
アゴや口周りに黒いぶつぶつ、汚れのようなものが見られるようであればそれは猫ニキビです。人とは症状が違い、初期症状では自然治癒することもありますが、重篤化すると別の感染症を起こす危険性もあり、炎症はますますひどくなり、皮膚はただれ、脱毛するまでに至ります。それは皮膚病になってしまう危険性があり、命に関わるまでに進行してしまいますので早期治療を要することになります。
猫ニキビができてしまう原因について
猫ニキビは原因を知ることで防ぐことが出来るものもありますので確認しておきましょう。原因として1.『毛根の汚れ』2.『毛づくろいの不足』3.『食器によるアレルギー』4.『不衛生』5.『ホルモンバランスの乱れ』等が挙げられます。順に解説させて頂きます。
1.『毛根の汚れ』
きれい好きな猫ですが、ストレスや、食事が体質に合わない場合、皮脂の過剰分泌により毛根が汚れで詰まってしまいニキビの原因となる場合があります。
2.『毛づくろいの不足』
毛づくろい不足は猫自身が怪我をしている場合や、老化によって身体の清潔保持動作を行うことが不十分な時に起こってしまいます。また、幼猫期である去勢手術でエリザベスカラーを使用しますが、この間でも猫自身が毛づくろいしづらい状況になってしまいますので、飼い主が清潔保持してあげましょう。
3.『食器によるアレルギー』
プラスチック製の食器や、金属性の容器を使用している際は、プラスチック、金属アレルギーによって猫ニキビを誘発している事も考えられます。その場合は、陶器や、木製の容器変更を検討してみてください。
4.『不衛生』
これも食事が影響していることが多くあります。食器に汚れが残っていた場合や、何らかの形で雑菌がアゴについてしまった場合、猫ニキビになることもあります。
5.『ホルモンバランスの乱れ』
ホルモンの乱れによる原因は、主にストレスや去勢手術、病気に対する薬物によるものです。それが原因で猫ニキビになってしまうことがありますので、ストレスのない環境づくりを心掛けましょう。
猫ニキビの症状
軽度なものから重度に至るまで、猫ニキビで見られる症状は変わってきます。初期のころは黒い汚れのような形で目視出来ます。この段階であれば、飼い主の適切なケアによって自然治癒することも可能ですので、清潔保持をしてあげてください。猫ニキビが進行すると徐々に赤みを帯びてくるようになります。皮膚の痒みにより自身で引っ掻いてしまうようになり、二次感染を起こしてしまう危険性が生じてきます。さらに進行が進むと脱毛、可能してくるようになり、皮膚病になる危険性があるので注意が必要です。
猫ニキビの治療法
猫ニキビの初期症状であれば、清潔の保持により改善することが可能です。清潔なタオルやガーゼを適度に温め、ニキビ周辺の汚れを優しく拭いてあげましょう。そのほかにも、症状が悪化しないために、普段使用する食器等の清潔管理も必要です。とにかく清潔保持が重要となってきます。赤みを帯びてくるといった状態まで進行してしまうと、自然治癒は難しいと言えますので病院へ行きましょう。痒みによる引っ掻き行為が見られる場合は、エリザベスカラーを使用するようにしましょう。
猫ニキビとニキビダニについて
ニキビダニは毛包虫と呼ばれるものであり、このダニによって猫ニキビができるともいわれています。この場合によって起こったものを毛包中症といいますが、長期にわたる治療が必要となります。
まとめ
猫にもニキビはできます。その多くは清潔な環境とストレスのない生活で改善できる場合が殆どですので、清潔な環境を心掛けるとよいでしょう。
冒頭画像:Ekaterina Kolomeets/Shutterstock.com
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