猫の舐め壊し防止!舐め過ぎ、過剰グルーミングで猫がハゲてしまう前の対策を徹底解説

猫の舐め壊し防止!舐め過ぎ、過剰グルーミングで猫がハゲてしまう前の対策を徹底解説
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猫ちゃんの体を見たら、薄くなったり皮膚が見えてしまっているほどのハゲを見つけて驚いた経験があるかもしれません。過剰グルーミングによる単なるハゲと思って放置してしまうのは大変危険です。また、どうして過剰グルーミングが起きてしまうのか、どうやったらハゲた部分の発毛を促せるのかをきちんと知っていないと、治療してもまた舐め壊しが起きてしまいます。そこで今回は、舐め壊しで出来てしまったハゲの対処方法や過剰グルーミングの原因と対策、発毛を促すグッズの選び方などを紹介します。

猫ちゃんの舐め壊しとハゲの対処法とは

舐め壊しは単なるハゲではありません。放置しておくと酷くなり、更なるトラブルに発展するかもしれません。まずは、舐め壊しがどんな病気なのか学びましょう。

猫ちゃんの舐め壊しとハゲの対処法とは

そもそも猫の舐め壊しとは?

猫ちゃんの舐め壊しは、正式には過剰グルーミング、または舐性皮膚炎と呼びます。猫ちゃんは自分の舌で毛づくろいをしますが、猫ちゃんの舌はザラザラしています。同じ場所を頻繁に舐めると毛が薄くなり、皮膚がむき出しになっていきます。これがハゲのように見えるのです。

舐め壊しを放置していくと、無防備になった肌を直接舐めてしまい、皮膚がめくれて傷や出血、カサブタなどができてしまい、皮膚が炎症を起こしたり、最悪の場合は骨が見えてしまうほど酷くなってしまいます。ですから、毛が薄くなったなと感じたらすぐに動物病院に連れて行きましょう。

舐め壊しの原因とは?

舐め壊しの原因は何らかの物質的な刺激とストレスが原因とされています。猫ちゃんは敏感な生き物のため、ノミやダニなどの虫刺され、ホコリや水などの液体が触れたのを感じ取って舐めてしまいます。また、アレルギー反応を引き起こしていたり、怪我や手術跡を舐めてしまう場合もあります。これらの刺激を感じ取って、その部分を繰り返し舐めてしまうのです。

猫ちゃんはストレスが溜まると、自分の体を自分で舐めてストレス解消を行おうとします。ストレスを感じる原因は猫ちゃんの性格や住んでいる環境によって違うため断定は出来ませんが、生活環境が変化したり、赤ちゃんを産んだり、同居している他の猫ちゃんとトラブルを起こしていたりと、様々な事が考えられます。飼い主さんが遊んでくれないのも、ストレスに感じやすいです。

舐め壊しの治し方は?動物病院で早めの診察を受けよう

舐め壊しは時間で解決しません。特に、出血やカサブタまで起きている場合はバイキンが入りやすくなっていて、別の病気に感染するリスクが高いです。猫ちゃんのお腹や背中がハゲてきたなと感じたら、まずは動物病院に行き、診察を受けましょう。

病院でノミやダニ、アレルギー、怪我などの刺激が原因だと言われましたら、その原因を取り除けば舐め壊しは治療できます。しかし、刺激では無くストレスが原因と言われましたら、ストレス解消の治療を始めましょう。

猫ちゃんの過剰グルーミングの原因とやめさせ方

猫ちゃんの舐め壊しはグルーミングをやり過ぎるのが原因です。では、猫ちゃんの過剰グルーミングを止めさせる方法を原因別に紹介します。

猫ちゃんの過剰グルーミングの原因とやめさせ方

ストレス性の舐めグセは運動や遊びでストレス解消を

ストレスが原因と診断されたのなら、ストレスの原因となっている事を解消しましょう。猫ちゃんの最近の様子から、ストレスになっている原因を取り除く事で回復が見込めます。

住環境で主にストレスの原因となりやすいのは、以下になります。

  • 室内外の大きな音・騒音・電化製品の低い音
  • 蛍光灯の灯り
  • 部屋の模様替え
  • 室内や飼い主のニオイ・香水・アロマ
  • 他の猫ちゃんとのトラブル

猫ちゃんが過ごしている部屋に、当てはまる物があれば部屋から取り除いたり、元に戻してみましょう。

住環境などに変化が無くてストレスの原因が分からない時は、猫ちゃんとのスキンシップを見直しましょう。猫ちゃんはスキンシップが少なかったり、無視されるとストレスを溜めこんでしまいます。おもちゃを使った遊びや、飼い主さんの手でグルーミングをしてあげると喜んでくれます。

この時、猫ちゃんをポンポンと叩くように触ったり、お腹や足の先などを無理やり触らないように気を付けましょう。優しく柔らかく触ったり、無理な動きをさせないようにしましょう。また、短時間ながら猫ちゃんにマッサージをしてあげると、ストレスを解消するのに効果的です。

アレルギー性は正しい投薬治療を

アレルギーによる皮膚病の症状は舐め壊し以外にもあります。皮膚を撫でるとベタベタしたり、フケが多いなどが主な症状になります。原因は複数あり、ノミやダニによる虫刺され、カビ、細菌、寄生虫、自己免疫疾患など様々です。そのため、動物病院にてきちんとした検査を行ってもらい、何が原因なのかを調べて貰いましょう。

原因が診断され獣医の方から治療計画を提示されましたら、その計画に従いましょう。インターネットなどでよく効くという触れ込みの薬やサプリメントは、本当に効果があるのか、自分の猫ちゃんにアレルギー反応を起こさないのか不明なため使うのは極力避けましょう。

正しい投薬治療以外に、飼い主さんがやっておくべき事があります。それは予防です。例えば、ノミやダニが原因だった場合、いつも使っているクッションを清潔に保ったり、獣医が処方した予防薬を定期的に投与すれば予防に繋がります。

発毛を促進するためのグッズの選び方と使用方法

発毛を促進するためのグッズの選び方と使用方法

猫ちゃんの舐め壊しは治療を始めたからと言って、すぐに完治する訳ではありません。猫ちゃんの毛は1日に0.3mmしか伸びず、ハゲた部分が炎症を起こしていたらもっと時間が掛かります。治療中にハゲた部分を舐めてしまうと、ハゲは治りません。そのため、治療と一緒に発毛を促すグッズが必要になります

エリザベスカラーを使用する

首に装着するエリザベスカラーは、舐め壊しでハゲた部分が酷い場合に役立ちます。首を曲げて舐めるのができないため、確実に治療はできます。ですが、エリザベスカラーは首に負担をかけやすく、行動が抑制されるためストレスが溜まりやすいです。エリザベスカラーをしていても、猫ちゃんの体は柔らかいため舐められる場所を無理やり見つけて、また舐め壊しが起きてしまうというケースは珍しくありません。そのため、エリザベスカラーを長期間使用するのはお勧めしません。

猫服なら予防にも治療にも使える

そこでオススメなのが猫服です。猫服はエリザベスカラーを装着させるよりも、猫ちゃんの負担が少なく、ストレスを感じにくいです。最近の猫服の中には獣医師監修の物もあり、猫ちゃんのストレスを更に少なくするために、素材や形状にこだわっている物があります。また、猫服を普段から着せておけば、舐め壊しの治療だけでなく、予防にも効果的です。

猫ちゃんの洋服は素材や形状が様々で、どれを選べばいいのか迷ってしまいます。舐め壊しの予防・治療にオススメなのはオーガニックコットン素材のタンクトップなどのシンプルな形状の物が良いです。

オーガニックコットン素材は柔らかく、肌触りが良いため猫ちゃんが嫌がりにくく、ストレスを感じにくいです。また、化学薬剤を一切使用していないため、アレルギー反応の心配も少ないのが特徴です。猫ちゃんは洋服を着慣れていないと、着せるのが難しいです。そのため、タンクトップなどのシンプルな形状の物が着せやすく、猫ちゃんへのストレスも少なくなります。

また、選ぶ際は外国産よりも国産の高級品を選びましょう。外国産だと、工場が清潔に保たれているか分からず、猫ちゃんの健康を害してしまう可能性が否定できません。コストが掛かってしまいますが、国産の高級品なら安心して使用できます。

まとめ

猫ちゃんのハゲは、猫ちゃんの異変を教えてくれるシグナルです。人間と違い、言葉を話せない猫ちゃんの異変に気づくには、チェックを欠かさない事が大事です。そして、ストレスから舐め壊しが起きないように、こまめに遊んであげるのも大事です。猫ちゃんのハゲは完治するまで短くない時間がかかってしまうため、ハゲ無いように予防をして、ハゲてしまったら猫服などを使って根気よく治療に付き合いましょう。

猫ちゃんのハゲを発見したら、放置せずにかかりつけの獣医師に連れて行って、きちんとした診断を受けるのが重要です。


nekocan編集部

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