愛猫に長生きして欲しい…猫の平均寿命と長生きのコツとは?
目次
猫の寿命はどれくらいなのか?
猫の平均寿命は人間の平均寿命と同じように伸びている傾向です。
まず、野良猫のような野生の猫の平均寿命は4~5歳といわれています。その理由としては、「食事がしっかりと取れない」「危険な環境で生活しているため死亡リスクが高くなる」といった原因が挙げられます。
また、猫白血病ウィルスや違う野良猫から感染する猫免疫不全ウィルスなどの感染リスクが高くなることも野良猫の平均寿命を決定する一因です。
一方、室内で飼われている猫の平均寿命は約10歳前後とされていました。しかし、猫に与えるキャットフードの質が良くなったことや猫に対する医療の進歩、飼い主の愛猫に対する世話意識の向上が要因となり、約16歳まで伸びているようです。
中には、20歳になっても生き続ける猫もいますし、世界ギネス記録には38歳まで生きた猫がいたという公式の記録も残っています。ただし、家と外を往復するような半外猫の場合、ケガや病気感染のリスクを高める可能性があるため、野良猫と室内猫の間となる約13歳が平均寿命となります。
猫の年齢を人間の年齢の数え方で表すと何歳になるの?
猫の成長のスピードは人間の年齢に換算すると、どれくらいのペースになるのでしょうか?
まず、2歳までの猫の成長スピードは非常に早いため、2歳時点の年齢を人間の年齢に換算した場合、約24歳になるとされています。それ以降、猫の1年は人間の4年に相当するペースで年を重ねていきます。
猫の3~10歳は、人間の年齢でいうと28~56歳になります。この時期は、猫の肉体と精神の両方が充実しているときだといわれ、3~6歳を成猫期、7~10歳が壮年期のように分けられます。
11~14歳は猫の中年期と呼んでおり、徐々に老化が進行します。
そして、15歳以降は視力の低下など体の機能の衰えが顕著になる老猫期の時期です。寝て過ごすことが多くなるため、行動量が減少します。
猫の種類や大きさによって猫年齢の数え方は変わってくるものの、1つの目安にはなるので、猫の健康管理を行ううえで参考にしておきたいところです。
猫が長生きをするコツその1|毎日の健康チェックを欠かさない!
愛猫と長く過ごしたいと思うのであれば、日ごろの努力は欠かせません。
猫の平均寿命を伸ばすためには、とにかく猫の体の変化に気づいてあげることから始めなくてはいけません。
家で確実にチェックしておきたいことは数多くあります。まずは、排せつ物の状態です。「おしっこの色や臭いはどうなのか」「便は下痢や便秘があるか」などを確認しましょう。例えば、尿に血が混じっていた場合、ストレスや臓器に何かしらの異常があると考えられますし、下痢だと、ウィルスや寄生虫が関係している恐れもあります。
食事状況も猫の健康を管理するために必要な情報です。食事を与えても食べない場合、胃腸に何かしらの問題を抱えているかもしれません。逆に、たくさん食べ過ぎるというときも危険です。なぜなら、太りすぎるとあらゆる病気の原因になる可能性があるためです。
また、水を飲む量にも注意が必要です。少ないと病気になりやすくなりますし、多すぎると糖尿病や腎不全などの病気が疑われます。体に何かしらの異常がないかを確認することも重要です。しこりがある場合、がんの恐れがあります。その他に脱毛や炎症などがあると、皮膚病の可能性も考えられますし、他の病気が潜んでいることも否定できません。
毎日のスキンシップは猫とコミュニケーションを図るためだけでなく、健康のチェックに欠かせない行為です。忘れずに行いましょう。他にも、猫の体調の関連する変化は数多くあります。もし、何かしらの異常があった場合、自己判断で行動するのは猫の健康を損なう可能性があるので注意が必要です。早い段階で獣医に相談することをおすすめします。そして、定期的に健康診断に行くことも猫の体調管理をするうえでは大切になってきますので、忘れないようにしましょう。
猫が長生きをするコツその2|食事の内容に気をつける!
猫も人間と同様に食べ物を食べて栄養を吸収します。
したがって、食べ物の内容が猫の平均寿命に関連することは間違いないといえるでしょう。
猫の食事として代表的なのがキャットフードです。市販されているキャットフードの数は非常に多いため、猫を飼っている飼い主は選ぶのに苦労しているはずです。また、毎日の食事ですから、できる限り費用を抑えたいはずです。
しかし、安いキャットフードの中には、猫の体に良くない材料が含まれている可能性が非常に高いのです。その代表となるのが添加物です。コストを抑えるために加えられるものですが、猫によってはアレルギー反応を起こしてしまい、体調を崩す原因となります。さらに、品質の悪いキャットフードの中には畜産廃棄物と呼ばれる猫の体に悪い材料も含有されています。畜産廃棄物とは、目やくちばし、骨、事故・病気で死んだ家畜の肉といった廃棄すべきものを指します。
これらを猫が食べれば、健康を害する危険性は十分高くなるはずですので、注意が必要です。穀物などが含まれているのもNGです。猫は肉食のため、穀物を上手に消化することができません。その結果、病気を発症させるリスクを高くします。原材料を確認して、できる限り高品質のキャットフードを購入しましょう。飼い主の人の中には、「人間が食べているもの」「手作りの食事」を与えている人もいるかもしれません。しかし、人間が食べる食品の中には、保存料や着色料などが多く含まれているものもあります。
これらは、猫の体を害する物質です。大量に摂取すると、寿命を縮める可能性は十分あります。手作りで猫に食事を与える方も、塩分などに注意しなければなりません。塩分の高い食事を続けると、腎臓障害を引き起こしますので気をつけましょう。他にも、ネギやカカオのような中毒症状を引き起こす食材もあるため、猫に与えてはいけない食材について知る必要があります。
飼い主の生活習慣が猫の寿命に影響する?
猫の性格といえば、気まぐれで自由奔放なイメージがあります。しかし、飼い主のライフスタイルに合わせようとする我慢強い部分もある動物なのです。そのため、飼い主が朝夜逆転生活のような極端な生活習慣をしていると、猫もそのリズムに合わせて生活をしようとします。その結果、食欲を失ったり、落ち着きをなくしたりなど異常が起きるようになります。
飼い主さんの生活状況によっては、遊ばせる時間が夜になることもあるかもしれません。しかし、寝ている猫を無理矢理起こして遊ばせると、それが猫のストレスになります。できる限り、猫の生活ペースも考慮して世話をしてあげましょう。
飼い主さんの中には喫煙の習慣がある人もいるはずです。喫煙をした際に出る副流煙は、猫のリンパ腫の危険性を高める原因となります。なぜなら、副流煙が猫の毛についてしまい、毛づくろいしたときにそのまま煙の粒子を毛と一緒に体内に入れてしまう可能性があるからです。喫煙をするのであれば、猫がいる部屋では吸わないようにしましょう。
リラックスをするためにアロマオイルをたく人もいるかもしれませんが、成分の中には猫に有害なものもあります。安全性についても不明な点が多いため、猫の健康を守るためにも使用するタイミングや場所を考えるようにしましょう。
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