猫の乾燥肌対策!カサカサ肌、フケ、ひび割れの予防とケア方法

猫の乾燥肌対策!カサカサ肌、フケ、ひび割れの予防とケア方法
健康・美容・ダイエット

冬は寒さや乾燥によって手や顔のお肌から潤いが奪われてしまい、カサカサ乾燥肌になりがちです。
実は猫も私達と同様、カサカサの乾燥肌になりやすい動物です。
毛並みがバサバサになってしまったり、フケが出てしまったり、さらにはあの可愛らしいぷにぷにの肉球がひび割れしてしまうこともあります。
このように、乾燥肌は猫と猫を愛する猫飼いにとって一大事です。
今回は猫の乾燥肌対策として、予防とケアの方法についてご紹介いたします。

猫が乾燥肌になる原因は?

猫が乾燥肌になってしまう大きな原因は2つあります。
1つ目は「お部屋の空気が乾燥しているため」です。
冬は湿度が低い季節です。その上、おうちにいる猫のためにも一日中暖房をつけているご家庭も多いのではないでしょうか。
そのため、よりお部屋の空気が乾燥しやすい状況にあるといえます。
2つ目は、「猫の飲水量が低下するため」です。
猫はもともとあまりお水を飲まない動物ですが、冬場はさらにその飲水量が低下します。
寒いため活動量が下がる、体が冷える、お水が冷たいので飲みたくないなど、理由はいくつかありますが、冬の猫の飲水量の低下に毎年頭を悩ませている猫飼いさんも少なくないのではないでしょうか。

猫の乾燥肌対策!カサカサ肌、フケ、ひび割れの予防とケア方法画像1

猫が乾燥肌になると起こる症状

私たちの場合も乾燥肌はつらいですが、猫にとっての乾燥肌も、さまざまなつらい症状が出てしまいます。

フケ

フケとは、表皮の角質細胞が乾燥や病変などにより剥がれ落ちたものを指します。
皮膚の表面が剥がれ落ちるということは、本来皮膚が持つバリア機能が失われ、かゆみ・痛みを感じてしまうどころか、免疫力の低下を招いてしまいます。
アトピーを患っている方が「わかっていても掻くのをやめられない」と仰るように、猫も皮膚がかゆいとさらに掻きむしってしまいます。
そうするとさらに皮膚の状態は悪化し、出血してしまうこともあります。

猫の乾燥肌対策!カサカサ肌、フケ、ひび割れの予防とケア方法画像2

ひび割れ

人間が手先や足先にガサガサひび割れを起こしてしまうように、猫も乾燥により同じような症状を起こしてしまいます。
ぷにぷに柔らかい肉球はその見た目通り繊細で、冷えによる血行不良や乾燥に弱く、すぐに表面がカサカサしたり、ひび割れてしまいます。

脱水

これは乾燥肌による症状とは少し異なりますが、「乾燥肌」になっている猫は体内の水分が少ない状態です。
体内の水分が少ない状態だと、血液がドロドロになってしまったり、泌尿器系へのダメージも考えられます。
また、体内の水分が少ない状態では粘膜も乾燥しており、空気中のウイルスに感染しやすい状態であるとも言えます。
乾燥肌は猫の体内の様子を知らせるシグナルでもあるのです。

これで安心!猫の乾燥肌の予防方法

乾燥肌になってしまったら、なかなか治るまで大変です。
猫にもつらい思いをさせてしまうので、できるだけ乾燥肌にならないように普段から予防措置を行っておきたいですね。

加湿器を使う

一番効果的な対策は、「部屋を乾燥させないこと」ですので、加湿器を使うのが良いでしょう。
冬は暖房と加湿器は必ずワンセットで使うようにするなどして、暖房による湿度の低下を常に防ぐことが重要です。
加湿器は猫が蒸気に触っても安全な「加熱式ではない」タイプをおすすめします。
また、走り回ったり手で触ったりして倒す危険もあるため、猫の手が届かない場所に設置するか、猫が体当たりしても倒れない大型のものが良いでしょう。
我が家では加湿機能付空気清浄機を使用しています。
大きいので猫が乗ってもビクともしませんが、たまに違うスイッチを押すのでチャイルドロック機能付きのものに買い替えを検討しています…。

水のレパートリーを増やす

猫の飲水量の低下も乾燥肌の原因ですので、「猫にお水を飲んでもらう工夫」をしましょう。
水の器を色んな所に置いたり、それを日によって違うところに置いてみたり、また日によって違う器に変えてみたり。
流水を好む猫には蛇口をひねって見せてあげたり、流水タイプの給水機を購入するのもよいかもしれません。
我が家で一番人気のお水は、なんといっても「お湯」です。我先にと猫が飲みに来ます。
お湯と言っても人肌より少し温かいくらいの温度ですが、体温と同じ食事を好むと言われる猫にとって魅力的なお水なのかもしれません。
お湯の温度が低いため、気が付いたときに汲みなおしてあげています。

乾燥肌になってしまったら… ケアの方法

乾燥肌の症状が出てしまったら、回復までに少し時間がかかってしまうかもしれません。
ここでは乾燥肌の2大症状である「フケ」と「ひび割れ」のケアについてご紹介いたします。
根気よくケアをしてあげてくださいね。

フケ

フケは乾燥肌の結果であるため、原因である乾燥肌を改善しない限り出続けてしまいます。
そのため、部屋の湿度を保つことと、猫の飲水量を上げることを基本としながら、フケの除去と皮膚の保湿を行います。
静電気防止と皮膚の保護のために、猫用の保湿スプレーをしてから優しくブラッシングを行ってあげてください。
フケを取り切りたいあまりに長時間ゴシゴシ行うのは逆効果です。
皮膚の回復を促す、オリーブオイルやビタミンを配合したサプリメントを与えるのもよいでしょう。

ひび割れ

猫がリラックスしているときに、猫の肉球専用の保湿クリームでやさしく肉球をマッサージしながらぬってあげてください。
マッサージで血行を良くすることで、回復も早くなります。
猫の肉球用のクリームが手に入らない場合は、人間が料理に使うためのオリーブオイルでも代用は可能です。
ただし、オイルやクリームを痛がるような素振りをするときは、やや症状が進んでしまっているかもしれません。
早めに動物病院で診てもらってください。

なお、保湿スプレーも保湿クリームも、猫用のものを使用してください。
人間用のものは猫が舐めると危険な成分が含まれていないとも限りません。

猫の乾燥肌対策!カサカサ肌、フケ、ひび割れの予防とケア方法画像3

まとめ

猫にも乾燥肌があります。
人間でもつらい乾燥肌ですが、皮膚が薄く繊細な猫ではなかなか治りにくいケースが多いのではないでしょうか。
カサカサになってフケが出てしまったり、大切な肉球がひび割れて痛い思いをさせてしまう前に、しっかりと予防をしてあげたいですね。


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7歳の時から20年三毛猫に育てて頂きました。その後、腎不全・肝不全・膵臓不全・末期糖尿病・白血病の5重苦の捨て猫と一緒に闘病をした経験をもとに、現在5匹の保...

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